茶事倶楽部

揺らめく灯り

「茶事は、〇〇にあがりて候」

茶道を習う者にとって、最高峰の茶事。
電灯の明るさを避け、昔ながらの和ろうそくや灯心のささやかな明かりの中で行われる。

 

 

『夜咄茶事』

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ほぼ毎年12月は、夜咄茶事をさせて頂いております。今年は台目席。
稽古の時は、気づかなかったこと。

竹檠と台目柱が織りなす『影』
その影の延長線上に、茶碗を置き、前茶を点てる。

視覚は一切、役に立たない。 お抹茶の量も、お湯を入れる量(湯気でさらに、茶碗の位置が見えなくなる、、、)もわからない。
五感を研ぎ澄まして、一服を点てる。

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日頃、いかに視覚に頼って生活しているのかを実感。

それでもやっぱり、蝋燭の灯りだけで行う茶事は格別。

 

s__5636136  ←懐石の焼き物~強肴を銘々に

濃茶は、四帖半へ動座。
揺らめく炎の中で練る一碗。 心地よい緊張感。

薄茶席は、お詰様に点前をバトンタッチして、和気藹々と。
干菓子は、雪輪(落雁)と苫屋(雲平)を作らせていただきました。(すっかり写真を撮るのを忘れておりますが・・)

この夜咄茶事。

釣月では、お昼の時間帯11:00から行います。

『昼を夜に変える。』

魔法のような方法が釣月にはあるのです。

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