今日は久しぶりに良いお天気でしたね。
とは言え、やはり大寒/次候 「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」
暖かくして過ごしましょうね。
先週の茶事の朝。めったに降らない雪が舞いました。
この寒さ厳しい冬に行う茶事が「大炉」。 茶事倶楽部でも毎年、大炉での茶事を開催しています。
11世玄々斎宗匠が北国の囲炉裏から考案されたもので、 厳寒の頃だけ炉を開らきます。
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大炉の名の通り、通常の炉の1尺4寸(42.4センチ四方)より4寸大きく、1尺8寸(54.5センチ四方)。
点前は逆勝手。 (いつもは、右足で入るところを左足。 右側に置くものが左側になったり、腰につける袱紗は左から右になったり。)
由来は、裏千家十一代玄々斎が宮中の大事な方を宗家にお招きした際、大変寒い頃だったので、小間で濃茶を差し上げた後、
次の間に田舎の囲炉裏を模した大炉を切り、薄茶を差し上げたことに始まる。
玄々斎の時代、まだ暖房器具も少なく、日本間は相当寒かったと想像される。玄々斎は客に少しでも暖かいようにと心配りをし、大炉を考案し、もてなしをされたとか。
大炉は炉も大きいが釜も通常より大きめのもの(広口)をかけるので、部屋全体が暖かくなるのも早い。
また、炉縁、炉壇、雪輪瓦からも分かるように、小間や通常の炉とは全く違うしつらえになっているので、
初めて見た宮中の方もこの斬新な発想には驚かれ、喜ばれたことだろうと思う。
玄々斎は以下のように規定している。「大炉は一尺八寸四方四畳半左切が本法なり。 但し、六畳の席よろし。」 (茶の湯 徒然日記より)
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昨今では「脳トレ」なるゲームが流行っているようですが、大炉はまさに「五感をフル活用する脳トレ」
頭の中でシュミレーションを繰り返しても、体が付いてこない?? 若返りの秘訣がたっぷりと詰まっています^-^
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